訪問リハビリのマナーについて
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リハビリや看護に役立つよう投稿させていただきます
はじめに
貝塚市にじいろ訪問看護ステーション、作業療法士の松尾です。今回は、訪問リハビリに必要なマナーについてお話します。私も訪問分野に転職する際、再度勉強しましたが、知らないことも多くあり最低限必要かなと感じた箇所だけお伝えしたいと思います。間違っている箇所もあるかもしれませんが、なにかの参考になればと思います。
服装について
まず初めに、ご自宅に伺う前に確認しておきたいのが服装になります。訪問リハビリの現場であれば、医療ウェアを着用している方が多いかと思いますが、訪問前には ①汚れ ②ボタンの付け忘れ ③匂いなどを確認しておくと良いでしょう。靴下は汚れが目立ちやすいため、①ほつれ ②ゴミなどを確認し清潔感を与える方が良いでしょう。私は訪問毎にコロコロを使用してゴミが付いていないか確認しています。また、意外にチェックされているのが靴です。履き潰した靴でご自宅に上がるのは不快感を与えますし、外側の手入れに比べて忘れてしまうことの多いインソールなど、あまり目立たない箇所に注目している利用者・ご家族も居られるため注意しておきましょう。
玄関先のマナー
訪問した際、まずは相手の目を見て挨拶を行いますが、一般的には語先後礼(まず言葉を先に伝え、お辞儀をすること)を守り、明るくはっきりと声を出して挨拶をすると、好印象を与えられます。また、お辞儀は中礼(一般的なお辞儀)が頻繁に使用されます。
挨拶を済ませた後、玄関では ①正面向きで上がる ②必ず靴を揃える ③素足で訪問先に上がらない(ご自宅によってはスリッパを用意してくれていることもあります。持ち運びのできるスリッパを所持していると便利ですし、お家によっては「そのまま上がって下さい」と招かれることもありますので臨機応変に対応しましょう)といったマナーがあります。初めてのお家であれば、部屋に通された後、名刺を手渡しましょう。
和室のマナー
訪問先では和室に通されることも多く、洋室とは違ったマナーが存在します。入室する際は縁(畳と畳の間)を踏まないようにし、敷居にも注意してください。和室の場合は上座と下座がはっきりしており、 ①入り口とは逆側が上座 ②入口側が下座となっており、③目上の方が上座に座る場合が多いですが、利用者の指定した場所に座ると良いでしょう。また、座布団に座る場合は、まず ①座布団の下座に座り ②挨拶の後に座布団へ座ります。立ち上がる際は、 ①座布団の後ろにずれて ②座布団を踏まないように立ち上がる(つま先を立てて立つと良いようです)と失礼に当たらないと思います。
帰宅時のマナー
帰宅する際は挨拶や次回訪問時間などを伝え帰宅することが多いですが、スリッパをお借りした場合は ①玄関の方を向いて脱ぎ、靴を履いた後に ②スリッパの向きを替えておくと良いでしょう。
利用者独自のルール
訪問現場の経験が増え、様々な利用者と出会いましたが、利用者独自のルールを持っている場合も多く注意してください。例を挙げると、 ①訪問する際は指定されている5~10分前には来て欲しい ②ご自宅に上がった際に仏壇に手を合わすことのできる人か? ③自宅を綺麗に掃除したが配置替えなど含めて利用者に伝えることができるかなど、リハビリとは異なる場面でも観察されていることがあるため、振る舞いなどには注意してください。
さいごに
訪問リハビリの仕事は、利用者にご自宅に伺いリハビリを行います。病院とは異なり、利用者のプライベートに直接関与する機会が多くなります。家庭によってルールは様々ですし、訪問する立場としてある程度順応する必要性があるかと感じます。上記に示したマナーは最低限であり、勉強してみると「あの時の振舞は間違っていたかも」と気付かされる場面もあるかと思います。最低限のマナーを覚えておくことは、利用者の信頼を得る事にも繋がり、良い関係を築く上でも学んでおくべきことだと感じました。